自生形態の割合
自生地域の割合
                          Little Flower 概要



 このホームページでは日本の山野草,そのなかでも野性蘭の魅力について語っています.最近では無菌培養技術な
どの発達により園芸店やホームセンターなどでも多くの野性蘭を目にするようになりました.また,長生蘭や富貴蘭な
どのように品種改良された非常に丈夫で華やかな蘭も生み出されています. しかし,自生地で身を隠すようにひっそ
りと咲く野性蘭にはなんともいえない美しさと不思議な存在感を感じずにはいられません.

 ここでは私自身が山で見た野性蘭の自生状態をできるだけ詳しく紹介していくつもりです.自生地の環境を知ること
は野性蘭を育てる上でなによりも重要な情報になると思いますので,ぜひ参考にしていただければ幸いです.

 ※ なお、本サイトで掲載している各蘭の分布域は環境省RDB及び各都道府県RDBに管理人主観を追加し作成したも
   ので、現地での確実な自生を保証するものではありません。


 この日本にはおよそ350種類もの蘭科の植物が自生しております.その特徴は種類によって様々で,自生状態は大
きく分けて地生,着生,腐生に分類することができます.野生蘭全体の中の生態ごとのパーセンテージをグラフにして
みました.(本人調べ)

          




このグラフから,一般的な地生蘭以外にも着生,腐生の蘭も多く存在することがわかります.また,日本の蘭の中でも
九州以南の南西諸島に多くの種類が集中していることがわかります.

 本サイトでは野生蘭全般についての解説を載せていくつもりですが,その中でも自生地が限定される種よりも,本州
の低地や山岳部に広く自生する野生蘭の説明に力を入れていきたいと思っております.

  なお,このホームページでは数々の自生地情報を公開しておりますが,悪質な業者の盗掘などを避けるために詳
細な場所は明記しませんのでご了承ください.





RDBの解説

RDB(レッドデータブック)とは環境庁が認定した「絶滅の恐れのある動植物」のリストです.蘭科の植物はその大半が
絶滅の危機に瀕しています.「人間の生活環境の拡大」がその最も大きな要因ですが,もはや自然採集ですら絶滅の
一因を担うほど自生量が激減している種類も少なくありません.RDBでは自生量や絶滅の可能性の高低により下記の
ように分類されております.(RDBより抜粋)

●「絶滅(EX)」
我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 絶滅種(Ex) 

●「野生絶滅(EW)」
飼育・栽培下でのみ存続している種 − 


<絶滅危惧=絶滅のおそれのある種>

●「絶滅危惧I類(CR+EN)」
絶滅の危機に瀕している種

○「絶滅危惧IA類(CR)
ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種

○「絶滅危惧IB類(EN)
IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種

●「絶滅危惧II類(VU)」
絶滅の危険が増大している種 絶滅危惧種(E)


危急種(V) 

●「準絶滅危惧(NT)」
現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 希少種(R) 

●「情報不足(DD)」
評価するだけの情報が不足している種 − 

●付属資料「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」
地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの 地域個体群(LP) 



本サイトをご覧頂いている野生蘭を愛される方々にはぜひこの現状を把握して頂き,栽培されるに当たっては間違っても「枯れたらまたお金を出せば手に入る」などとは考えていただきたくはないので,本サイト上の解説に絶滅危惧種の指定分類を記載させていただきました.

※ 本ホームページで掲載のカテゴリ分類は環境省のリストに基づいております。
 (各県ごとのレッドデータではありません)



本ページの感想やご質問,情報提供やリクエストもお待ちしております.また本サイトで使用している画像はほとんど私
自身が撮影したもので,花や株自体の画像がないものも多々あります.そのため皆様から花の画像や自生地の画像
などもいただければ随時アップさせていただこうと思っております.雑談も歓迎いたしますので皆様お気軽にメールして
ください.

管理人 ゆー 
職業 会社員
趣味
山歩き,車バイクetc..
住所 愛知県
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